つづきまして。
もっとも特徴的であり、強いこだわりによってつくられているお香、
「麻布シリーズ」。
4種の名称は柿本人麻呂の和歌(万葉集)から採られています。
天(あめ)の海に 雲の波たち 月の舟 星の林を 漕ぎ隠る見ゆ
星の林¥473- 雲の波¥945- 月の船¥1,470- 天の海¥1,890- (全て5本入)
“香木の香気をあるがままに解き放つ”ことを目的としてつくられ、
“調合しない”ことをコンセプトとし、必要最小限の“つなぎ”以外は
他の薫香原料はもとより着色料も加えられていません。
価格の違いは、香木の種類とその質です。
「星の林」は白檀が中心、他の3種は沈香という香木でつくられ、
天の海は伽羅 最上質沈香が95%(他はつなぎ)、
月の船は最上質沈香が95%、雲の波は上質沈香が95%となっています。
その3種はすべて「沈香」という香木から作られているわけで、
香の違いは実際にあるんだろうか?と思いますが、家で試してみたところ、
個人的にはやはり天の海が一番好きで、お香の煙の中に香成分と煙成分が
あるとして、香成分の割合が最も強いように感じました。
伽羅というのは、沈香のなかでもっとも品質の優れたものをいうそうです。

「麻布シリーズ」はつなぎを最小限に抑え、ほぼ香木の粉末でできているため、
とても折れやすく、また燃焼後も普通のお線香に比べると固く形が残ります。
この「麻布シリーズ」のお香は、ソニア・パークさんのショッピングマニュアル
第3弾でも紹介されています。

(帯には中身とそぐわない言葉が書いてあることがあり、
ここでいう「おしゃれアイテム100品」というのはそれで、
“おしゃれアイテム”という言葉は安っぽいですが、実際紹介されている
商品はそんなことはありません)

体験香席の当日は、こうしたお香作りに尽力されている香雅堂の
ご主人がみえ、香木について、また香道について、わかりやすくお話
してくださいます。
香席を振舞ってくださるのは香道・志野流の先生で
ある奥様です。
嗅覚を研ぎ澄ます、日常とは違った時間をお楽しみいただけます。
体験香席、ひきつづき参加者受付中です。
どうぞお気軽にお申込みくださいませ。
<麻布 香雅堂が伝えるほんものの香り~体験香席・志野流>日時:平成23年10月23日(日)13:30~15:30
参加費:4,000円(きもので参加の方は3,000円)
http://tsumuginoyakata.blog77.fc2.com/blog-entry-320.html